JUNEのお話

 ・・・やっちゃいましたねぇ。このテーマ。といってもやっぱりきっつい話は出ませんのでよろしく(?)お願いします。どういうものが「JUNE」ってもんなのかなぁと自分なりに考えてみたわけです。
 かなり前に、もとのりと電話で話していたときです。ひょんなことから「JUNEとBOY'S LOVEは別物か?」という話が出たことがありました(どんな電話や・・)。その時は私が「それは別だと思う」と言って終わりましたが、その後じゃあJUNEってどんなもんだ?と考えてみてよくわからなくなってしまったのです。「♂×♂の恋愛もの」だけではさっきのBOY'S LOVEと違わないし、さらに言えばさぶ系(う〜む、わからない方は聞き流してね)だってあてはまる。いまさら何を、だいたいそんな深刻に考えることか?と言わずにちょいとこの機会に考えてみようかな・・と。ちょっとおつきあいくださいませ。

 さて。私の持つJUNEって言葉のイメージというと、「美少年が出てきて、しかもそれが色白で線が細くて、憂いのある濡れた瞳に長い睫が印象的で、いつも白いシルクのブラウスを着ていて、日本人でも金髪か栗色の髪(なぜか茶色とは言わない)をしていてさらに日本人なのに「樹里庵」とか「亜蘭」とかいう名前で(本当にいらっしゃったらごめんなさい(^^;))、普段は古い洋館に住んでいてレースのカーテンがひかれた部屋で薔薇のお茶を飲んでいる。細く長い指をのばしテーブルの上に置かれた銀のベルを小さく鳴らすと、音もなくドアが開き白髪の品のいい執事が立っている・・・」・・・・いかん、疲れてきた。
 あくまでも私のイメージです(^^;)。思いきり古典的JUNE。本当にこんなのばっかりだったら恐ろしい。でも昔ってこういうのが多かった気がします。
 古典的といえば。先日実家の押し入れをかたづけていたら、古〜いJUNE本誌が出てきました。表紙には「79年8月号」と・・・・。ちょっとショックで「私は今年成人式のお嬢さん方が生まれる前からこれを読んでいたんかい!!」と、もとのりにメールをうったらおもいきり爆笑が返ってきた(-_-;)・・・でも実際にJUNEにはまったのはもう少し後なのよ・・・う〜む、何を書いてもいいわけにしか聞こえない。
 閑話休題。確かに石を放り投げりゃ美少年にあたる世界ですけど今じゃいろんなタイプの人がいますし、ヨーロッパや近代日本ばかりじゃなくて現代もあれば戦国や江戸時代でもよし、アジアでもアメリカでも北極でもいろんな場所や時代を背景にしてもなんでもいいんですけど。ただ必ず共通点があると思います・・・「美」ってやつです。JUNE=耽美(美にふける)ですもんね。

 美の観念なんて人それぞれですが、私の場合のJUNE的美といってもいろいろあります。  一つは主人公の存在自体が美しい場合。これは姿形も良く(この場合女性の目で見た『良い』です。ここに男性の目が入るとほら、別のジャンルになるでしょ?)さらに性格も良い(この場合『気高い』のもOK。これも女性の目には良く映ったりする)なんてパターンで、その人がいるだけでまわりがすっかり耽美〜〜な世界になってしまう。

 もう一つは生き方が美しい場合。小説などでもハッピーエンドばかりではないし(「悲劇もまた美しい・・」by.ブンドル)血まみれになって死んでしまったり、苦しんで別れてしまったりすることもあります。でも別れたあとずっと想いつづけることはあっても嫉妬で逆上して所かまわずわめいたり(嫉妬自体は多々ありますが・・これは恋愛上ある意味不可欠でしょう)、いつまでも女々しくぐずぐずしていたりはしない、先が闇でも光でも自分の思うところに向かっていく・・・潔さ。大体、昔から日本人は良くも悪くも潔いことを美徳とする傾向があると思いますが、そんな生き方に美を感じたりして。

 あとは色。地味・・・ってわけではないですが、なんというか美しいけれど一歩引いた色。そんな色が絵でも文章でも漂っている感じ。たとえるならリオのカーニバルでなくて京都の祇園祭、イチゴのミルフィーユでなくてザッハトルテ、コート紙にフルカラー印刷金文字写植付きではなくこざとにセピアと鶯色の二色刷・・・なんかだんだん自分でもわからなくなってきたぞ・・。
 つまり、壮麗、華美または健康的な美しさよりもわび、さび的なまたはちょっと不健康な感じの美しさとでも言いますか。だいたい美しく気位の高い主人公が壮麗華美な雰囲気で登場したら一歩まちがえば白◯麗子だ。

 もちろん、今までのパターンをすべて満たしている必要はないし、どれか一つがなんとなくあてはまっているような・・っていうだけで充分自分がJUNE的に感じる作品もあるので、すべてが四角四面にばっちりはまるものではないですが・・・

 いろいろ書いたけれどその美しさをどう受け取るかは読んでいる人それぞれの感性です。自分が自信をもってよいと思うものでも他の人にとってはそう思えない事なんてこのことに限らずいっぱいありますから。ただ、それは本人にとっては大事な感性だからもし自分が理解できなくても存在を認めることのできる心の広い人間でいたいですね〜。

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