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藤沢基紀

「今日はお一人ですか?」
 この時期比較的人も少ない学食、日差しが暖かい窓際の席で昼食をとった後、なんとはなしに長い間ぼんやり外を眺めていたら正面の席に基元が現れた。
 トレイに定食のメニューを取り揃えて、断わりもなしにそこにそれを落ち着けてしまう。少々遅めの食事にやってきたらしい。
「見たらわかるもんを尋くんじゃねぇよ」
 チロ、と横目でその姿を一度捕えたが、俺はそのまま視線を窓の外に移す。寒い日だったが綺麗に晴れている為、やけに肌に当たる光だけが暖かに感じる。
「もしかしなくてもご機嫌ななめかな」
 半分おかしそうに言う言葉が幾分こもって聞こえるのは、口に飯を頬ばりながら話しているからのようだ。
「お前ね、その状態で喋るのはやめろよ。まず食え」
 呆れた声で振り向きながら言ってやる。
「それと、別に機嫌は悪いわけじゃないよ。なんかたるいだけだ」
「ふーん・・・」
「不満があるようだな」
「ぶぇつに」
 まだ口中をいっぱいにして、上目使いで俺に視線を向けている。それでもまずは目の前のものをやっつけてしまうことにしたらしく、視線を下に降ろし手の動きのペースを少しあげた。
 俺は片腕で頬杖をつきまた意識を外の風景に戻して何を考える訳でもなく、側で聞こえる食事する音を耳にしていた。

「んで」
 程なく声がかかると、俺も正面でごっそーさん、と手を合わせている満足気な基元の方へ気持ちを移した。 トレイごと食器を横の席の方へと押しやり、基元もひと息ついている。
「今日はあの二人はどうしてんの?」
「予定通り部屋探し始めてるよ。早くしないとこの時期大変だからな」
「まぁな、新規の学生が大量発生する時だし。でも、二人だけで行かせて大丈夫なのか?」
 なんか今いち心配なんだよなぁ・・・、などと手元にひとつ残した茶をすすりながら基元はつぷやいている。
 一応俺もそう思って希に声はかけたのだが、『大丈夫、俺もひとりで探せたんだし』の一言で終わってしまった。
 それで失敗したから心配してるんだけど・・・、とは口にはしなかったが、そういうことに関しては本人が一番懲りてる筈だしま、言う通り大丈夫ではあるだろう。
 どちらにしろ俺も今日はどうしても抜けられない用事があって付いて行けそうにないので、それ以上は突っ込むことはしなかった。

「なーんか俺、お前が希ちゃんのことほっとけない気持ち、ちょっとばかり解ったわ。なんか構いたくなるよなぁ、あいつら」
 微妙に言ってることがずれてる気がしないでもないが基元がそんな風に言うことは珍しく、その唐突な言葉に俺はにわかに興味を持った。
 そして『あいつら』との言い方に、今はこの土地で暮らす部屋を探して歩きまわっているであろうその二人の姿が頭に浮かんだ。

「えらく気に入ったみたいだな。森林くんのこと」
 俺はその家主になる予定の、はしっこい印象の彼の名前を出してみる。

 先日あの後、結局四人で連れ立つ形で都内の何箇所かを回り、そのまま希のアパートまでなだれ込んだ。初めて見る一人暮しの部屋がもの珍しいのか、森林くんはやたらと『へーっ、へーっ』とあちこち見回ってたっけ…。
 2DKの、見て回ると言うには幾分か大げさな家の中を、それでも希は簡単にどう使ってるか説明してやっていた。
 家に着いたと同時にコーヒーでも煎れる、とやかんを火にかけた希がそんな調子で動き回っていたので、かわりに少しは勝手のわかる俺がその用意をしてやっている中、基元が彼等の様子をえらくにこにこして見ていたのが思い出される。
 居間になっている部屋にどん、と腰を落ち着けたままに、やたらと嬉しそうな顔をして彼を見てたのをこの男は自分で気付いているのかね。

「まぁなぁ。気に入ってるって言うのかどうかはわからねぇけど、あーいうのは初めてだった気がするからなぁ。俺が言うのもおかしいけど、俺にいきなりつっかかってくる度胸はけっこうなもんだぜ」
 そりゃそうだろうな…。
 俺でさえ結構な上背があるところ、その上いってるこの基元だ。そのガタイだけでもひいてしまう輩は確かに多いのだ。良くも、悪くもだけれど。
「それで気にかかってるって訳か」
「なーんかお前のその言い方、ひっかかるよなぁ」
「気のせいだろ」
 本当に他意があるわけではないのでそうは言ってはみるが、こんなことは滅多にないことでもあるので多少面白がっているのは確かかもしれない。
 さっぱりしているのはいいのだが、必要と思われる場合にでも人にあまりにも固執しないこいつは、それがもとで彼女が出来ても長続きもしていないように見受けられる。あまりそんな話自体もしてこないのもあるかもしれないが。
「ま、それでもさっ」
 歯切れもよく、そう切り返してきて
「お前の希ちゃんへの執着の仕方には、到底かなわないけどな」
 そんな風に言い、人の悪い笑みを口端にのせた。
「わるかったな」
 それこそお前の言葉じゃないが、ほっとけないんだよっ。などとは、勿論口には出せないが。
 にわかに機嫌を斜めにしてしまった俺に、いつもの如く知らぬ振りを通し、基元は話を進めた。
「それにしても昨日の希ちゃんにはびっくりしたよな。ああいうとこ、お前は知ってたのか?」
「あ? ああ、声あらげたことか?。いや、ああいうのは初めてみた」
「へぇ、お前でもそうなのか。でもよ、向こうじゃよくあったみたいだぜ。森林の奴がそう言ってた」
「森林くんが?」
 向こうって、高校時代まではってことか?
「そ。思い出してみろよ。昨日俺達が固まってた時、あいつは驚いたってよりしょげてたろ。でも、あの後であいつ『よくああして怒られてた』って何だか嬉しげに言ってたぜ」
 にっと、少し嫌な笑い顔を作りながら俺を見てそんな風に言う。
 それにしてもいつの間にそんな話をしていたものか。 どうも基元と森林くんの二人は波長が合ってしまったらしく、タメ口きいてすっかり打ち解けていたのはチラチラ聞こえてくる話の様子でわかったが、これでは基元のことだ、森林くんにどんな話を吹き込んでいたのかも少し心配にもなってきた。

 にしても・・・
 ─────よくあーいうことはあったって?
 何だか自分でもわからないもやもやが胸の中でたちこめる。
 俺の知らないその頃の希。表情。言葉。それを知っている人間がそこにいることを考えただけでも嫌な気分になってくるのは、自分の醜い感情を見せつけられるようで気が滅入る。それが何だか解らない程、馬鹿じゃないつもりだがそれが解っていながらこうなるのも・・・十分馬鹿なのだろうか。

「最悪だな」
 そんな言葉が自分の口からこぼれていたのを、その時俺は意識の遠くで聞いてた気がする。

   ※   ※   ※

 目の前に置かれているのは、暖かな湯気のあがっている俺専用のマグカップ。それはこの一年近くで少しずつ希の部屋に増えていった俺の私物のうちの一つだ。
 身体を縮めて隣で自分のカップを両手で暖をとるようにそっと抱え込み、時々それを口にして希はテレビに見入っている。俺は希の煎れてくれたそれを口につけながら、その姿をじっと見ていた。

 セーターの上にはんてんをひっかけて。それでもまだ身体が暖まってこないのだろうか、俺が見ているうちにもう一度膝を抱え直してさらに身体を丸めてしまう。

 思い付く準備だけでも今回上京しているうちに済ませておこうと、いろいろと動きまわっていた森林くんが帰っていったのは今日のこと。結局一週間近くの滞在になっていただろうか。
 空港までの見送りには俺と、何故かまた基元までもくっつけて羽田まで四人で向かった。用件で走り回っていたのは当り前ではあろうが、いろいろ都内もみて歩いたらしく、森林くんはその様子も楽しそうに話していた。
 来月にはもう上京してくるそうだ。その時にはまた、俺の周囲はなにかと賑やかになってくるに違いない。

 見送りに行った帰りに夕食をとり、希の部屋に帰り着いたのはついさっき。もう夜も更けかけてきている。
 部屋に入ったからといって、冷えていた身体は簡単には暖まってくれるものではない。寒い寒いと無意識にだろうつぶやきながら上着をはんてんに代え、エアコンの温度をあげた希は台所に戻りやかんをコンロにかけて、直ぐにコーヒーを煎れる準備をしてくれた。 俺は相変わらず希が忘れがちなホットカーペットのスイッチを入れてやり、部屋の方で希が戻るのを待つ。
 部屋のすみの方では希が帰って来たのをしっかり察しているこの部屋のもう一人の住人、インコの『ちび』が遊んでくれと言いたげに篭の中でどたばたやっていた。

 こちらで冬を過ごすのはこの冬が初めての希は、こちらの寒さにはまだ慣れることができないようだ。
 北海道で育ったのなら寒さに強いだろうという俺達の勝手な考えは、単なる思い込みだったのだということを希の言葉によって教えられた。
 少し考えればわかりそうなものなのだが、当然寒い分寒冷地では暖房設備は充実している。家の造りも違うようだし、床暖房も珍しくもなく、ストーブは冬の間つけっぱなしだそうだ。どうしたってこちらとは状況の違いは出てくるだろう。
 冬場になって、とりあえず夏冬兼用で使えるエアコンはあるがもう一つホットカーペットでも買った方がいいだろうと電気屋へ二人で行った時、そこに並ぶ数々のストーブを見て『こんなに小さいので寒くないんですか?』と言った時の、目をまんまるくしていた希の顔が思い出されて俺は自分の顔がほころぶのを感じた。
 実際その時には俺は希の言っている意味がわからなくて戸惑っただけだったのだが。

 ふと、番組がCMに入った時にこちらを見た希と目が合った。ぼんやりと、ずっと俺はその姿を見ていたものらしい。
「どうかしました?」
「ん、ああ何でもない」
 希の身体はさっき程縮こまってはいない。殆ど中味の残っていない手の中のカップをそっとテーブルに戻して、希はそのまま立ち上がった。
「何か別のもの飲みますか?」
 柔らかい笑みで見降ろしながらそんなことを尋ねてくる。俺のコーヒーがそれ程減っていないので気を使ってくれたのだろうか。そう言いながら希は台所に入って行った。
「アルコールの方がいいですか〜?」
 背中を向けながら首だけを少しこちらに向けて希が尋ねてくる。
「お前は?」
 飲むのか?と、言葉裏にこちらからも聞き返しながら、俺も立ち上がって台所に入っていった。
 冷蔵庫の前に屈み込んで希はう〜ん、と唸っている。その中のものでもよかったが俺は食器だなの一番下、開き戸に隠れている中の洋酒の一本を取り出した。
「希、こっちでもいいか?」
 一応そう、声だけはかけて。
「え? ああ、ぜんぜんかまいませんよ。じゃ、俺もそれにします。氷用意しますんでグラスだけ出しててもらえますか?」
 希はそう言って直ぐにアイスペールの用意をしだした。俺は言われた通りにグラスを出しながら手際よく準備を進めているその後ろ姿をみていたが、自分でもそれとは意識せずに声をかけてしまっていた。
「希」
「なんですか?」
 製氷室から氷を取り出す手は動かしたまま。
「お前こっちでまだ我慢してること、ないか?」
 そして希はその手の動きを止めて、こちらを怪訝そうに振り返る。その表情に少しの不安ものせて。
「俺、あんなお前初めてみたからさ。あれもお前の地の部分なら、それがここでは出せないのかなって。正直言って、びっくりもし・・・」
「嫌に、なった?」
 俺に最後までは言わせずに、そんな言葉で希は不安を口にした。何を勘違いしてとったものだろうか、そこに俺は怯えの色まで滲んでいる気がした。
 動きの固まってしまった身体。真直ぐ俺を見あげているのに、その表情は今にも泣きそうに見える…。
 俺は途端に罪悪感に似た思いにかられた。

 そうじゃ、ないんだって・・・。

 希の杞憂するところが俺には解るから。
 ゆっくりと腕を延ばして、希の手の中にあった製氷皿をシンクに移し、肩をつかんでそっとこちらを向かせた。向かい合い、今度は正面から希の顔を覗き込む様な形になる。変らず希は瞳の色は揺るがせたままではあったが、俺から視線は反らしてはいなかった。
「ばかが。まだ俺のこと信じちゃくれないかな、こいつは。んなことで嫌いにになるわけないだろうが。そりゃびっくりしたのは確かだけど、それでどうこうなんて全然思ってなんかないよ」
 驚かさないようにと精一杯気をつけて、宥めるようにそっとその前髪に右手をのばした。
「でも・・・」
「希っ」
 なおも否定的な言葉を続けようとした希に、手の動きを止めて少しきつい口調で呼びかけた。希がその瞬間びくっと身体をすくめますます怯えて萎縮してしまうのがわかった。
「ごめん、驚かせたよな」
 出来るだけ口調を和らげて謝って。
「・・・・希、このことで俺のこと・・嫌いになるか?」
 少し間を置いてからそんな風に尋ねてみると、希は俺の方が驚く程に素早い反応で一瞬びっくり顔した顔をして、ふるふると首を横に振ってくれた。

 多分否定はしてくれるだろうと思ってはいたが、これだけあからさまに反応をしてくれると本当に嬉しい。そして、それでも少しどこかでほっとした自分がいたのも否定は出来なかった。
 自分の中に、少しだけ優しい余裕が生まれるのがわかる。

「よかった・・・。それなら、解ってくれるな。ちょっと違う面が見えたからって嫌いになる理由になんてならないんだよ」
 自分でも不思議なほど素直にそんな言葉が出て来るのがおかしい。
「それに、もうそんなことが嫌だとか嫌いになるとかの理由になる段階じゃないんだ。どんなお前も大切だよ。まったく、これだけ入れこませといてまだ信じてくれないかな」
「信じてなくないっ」
 ちょっと困った様にそんな言い方をすると、またきっぱりと、希はそう叫んでくれる。
「こいつは・・・」
 ため息のひとつも出ようってもんだ。
 全身で、俺への気持ちをぶつけてくる癖に、どうして自分の気持ちだけに枷をかけるのだろうか。
 必死な瞳をして俺を見る希の頬に触れる。
「そんな風には言ってくれるのにな・・・。でも、自信ないってのも俺にとっては信じてもらえないのと一緒なんだよ。頼むからそれはわかってくれな」
 そう俺が言うと、ごめんなさい、と顔を隠すように下を向いて、希はぽすん、と俺の腕の中に倒れてきた。
 俺はその身体に軽く腕をまわす。
 直接顔に当たる希の柔らかくさらさらした髪の一本一本でさえ、愛しく思える。

 俺はほっとした気分で、でもちょっとばかり自嘲気味にもなったであろう言い方で少しだけ希に不満をもらしてみた。
「こんないらんやきもち妬くなんて、俺は初めてなんだからな」
「え?」
「森林くんが来て、俺が知らない希を見せつけられて。その上、希はまだここで安心できてないのかとも思っちまうし」
「徹也さん・・・」
「どんな所で、どんな風に今までお前が育ってきたのか、俺は知らないからな。はっきり言って悔しかったしちょっと焦った。・・・高校時代のお前を・・ずっとその前からのお前のことを知りたいと思ったよ。できるなら、もっと早くに会いたかった・・・」
 驚いた顔をして、俺の言葉を受け止めている希。つぶやく様に俺の名前を口にしたのを聞きながら俺はそうやって言葉を続けていた。
 希の表情が少しずつ、苦しい様なそれに変っていくのを感じとる。そしてやや間があり・・・
「俺は、やだよ」
 泣き笑いの様な顔で、希が出したのはそんな声だった。
「やだっ、て・・・」
 自然、俺は情けない声になる。
 しかし、それは俺が悲観する様な答えではなかったようだ。だんだんとまたうなだれながら、自分自身に確かめるようにも聞こえる様子で希は一生懸命に言葉を綴ってくれたのだ。
「だって、その頃会ってたら徹也さん、こんなふうに好きになってくれたかはわからないし。あの時、あのタイミングで会えてこうしていられるんだから。俺、いろいろ嫌なこともあったけど、全部のことがあって、出会えた頃の俺ができてたんだから。だから、俺は徹也さんと会えただけでいい。会えてからの時間だけでも、俺は、いい・・・徹也さんがいいっていうまで、一緒にいられたら・・・」
「希・・・」
「それに」
「それに?」
 そう促すと、少しためらってから、
「その頃の俺を好きになる徹也さんなら、今の俺は鼻にもかからない・・・」
 困る、と顔をかくしてぽそりとつぶやいた希。

 驚いた。
 これは妬いてるってことになるのか? 過去の自分に?
 ありもしないことなのに、と笑ってしまうことはできなかった。それだけ今、俺の存在を大きくみてくれてるってことだよな? そして、今の言葉の数々は、俺の気持ちはちゃんと解ってくれてもいるってことだよな?
 希を愛しく思う気持ちだけが募る。
 そして、少しずつでもこうして好意を素直に出してくれるようになったのを感じられるのが嬉しい。

 両手をうつむいた希の頭の横に滑らせ、髪をすく仕草で顔をあげさせる。
 真直ぐに見返して来る瞳。
 俺は苦笑してそれを見返した。

「へんなこと言って悪かった。もういらんことは考えるな。俺もこの時間があるだけで十分だよ」

 ・・・だからもう何も不安がるな。

 そう言って一度額に唇を落とす。
「ほら、目閉じる」
 一瞬だけ身体をすくめてそれを受け止めた希にそう言うと、赤くなっていた顔の色をまた濃くして。

 それでもそっと瞳を閉じてくれた─────。

 
 ※   ※   ※

 それは平和な冬のある日、一人の闖入者によっておこったちょっとした出来事だった。
 俺の知らなかった希の一面。
 自分の中にあった知らない自分、
 幾つもの新しい発見。
 以前よりもっと希にひかれていた俺の気持ち。
 そしてゆっくりとより確かなものになっていくのを感じることが出来た、お互いの存在。

 その闖入者はもうじき、今度は身内としてもっと近くへやってくる。
 またこの穏やかな日々は別の形にへと変化していくのだろう。そしてそれがまた俺達の大切な日常になっていく。

 そんな中、きっと俺はまたこいつのくれる優しい気持ちと、ほんの少しのコンプレックスを抱えて。
     
 
それでも・・・。と、今この腕の中にある存在を思った。
 いつの間にか、あまりにも自然に、俺にはなくてはならないものになっていたこの存在を。
 

 どんな想いも一緒にいられるなら全部受け止められる気がする。
 強くなれる。優しくなれる。
 不思議な感覚・・・。

 

 俺はもう一度腕の力を強くした。
 

   ※   ※   ※

 
 そして、俺達は共に過ごす二度目の季節をむかえる。

〜 Fin 〜

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