CGを描いているときの制作日誌・・・・なんてかっこいい
ものじゃない、単なる雑談です。絵のタイトルをクリックすると
その絵に飛びます。

1・Tiatrosa 1

 顔・顔・とにかく顔。この絵、HPのモニタ上では適当な大きさになっているので目立たないけど、ハガキに印刷したらもろに「かお!」しかないんですよね。スキャナをまだ持っていなかった頃。タブレットで直接モニタを見ながら描いていくわけですが、細かく描けるわけがない。「来年の年賀状はコンピューターで作ってみせるぜ!」と公言していた私は今さら「無理でした」とも言えず、「要はでっかく描きゃいいんだ」と開き直ってでかく顔を描いたわけです。新年早々顔ハガキを受け取ったみなさん、すみませんでした。

2・Altas 1

 当時はMacintosh LC630という古い68Kマシンを使っていました。世間ではそろそろG3も出ようかという時期、あのiMacの発売は一年先という頃。ある夜、この絵全体にフィルタ処理をかけました。実行キーを押してぶうーんという音を出して処理が始まります。その間にお風呂のお湯を入れて、洗濯機を回しながらお風呂に入って出てきて洗濯物干して風呂上がりのウーロン茶をキューっと喉に流し込んで部屋に戻ってみると、画面の3分の2を処理し終わっている状態・・・ああ、なんてのどか。「てめぇーっ!3D画像の処理やってんじゃねーんだぞーっ!遅いことなら○○○(あなたの嫌いな人またはPCを入れて下さい)でもできるわっ!何をとろとろしとるんじゃいっ」・・なんて叫びませんでしたとも。ええ。結局その処理は気に入らなくて元に戻したんだけど。

3・Illust 1

 上の2の絵の様なことをやっていてはいつまでたっても先に進まん!・・・ということで有り金はたいてNEW マシンを購入。念願のG3。DT233。今でこそ旧タイプだけど、当時は青天の霹靂。なにせPhotoshopが4秒で開く!(前のマシンは30秒かかった)これでソフトの箱に書かれている「68Kマシンでは動作しません」の一文に涙しなくてもすむぞー!・・で、最初は2の絵にフィルタをかけたりしてその処理の速さに「おーほっほっほっ」と高笑いなんぞををしていたが、その自分の発展性のなさにはっと我に返り、何か描かねばと思い立ったのがこの絵。錯乱していたせいか何年も描いていなかった女の子を描いてしまった。しかも悲しいかな胸がなければ女に見えないようなキャラクター。「あ、喉仏を描いてしまった」「肩幅がでかくなる〜!」などとわめきながら結局女装している男の子のようになってしまった。女の子は難しい・・・。

4・Tiatrosa 2

 人物のデッサンがあまりにも狂っているので笑ってしまうくらいなんですが・・・だったら載せるなというお怒りはご容赦を。背景は結構気に入っているので。昔、北海道を友人とドライブしたとき知床でみた夕焼けがこんな感じだったなぁー、あの頃は元気だったよなー、などと考えながら作業していました。・・・すっかり年を感じる今日この頃。あ、すっかりCGと関係ない文章になってしまった。

5・Tomoe 1

 練習用に描いたイラストなんです。合成しやすい(?)絵で、5と6の他にこの人物で4パターンくらい背景の違う絵を作りました。全部載せるとさすがにうっとおしいのでやめましたが。

6・LABYRINTH

 5の人物を背景を変えたものです。この背景に凝りすぎて(写真を張り込みすぎたわけです)練習用イラストなのに異様に容量がでっかくなってしまった。作業していてだんだん動きが悪くなってきて、「なに、このマシン買ったばっかりなのにもう調子悪いわけ?!」なんて怒っていたらイラストが60MBを越えていた。そりゃ動かんわ。メモリも増やさなきゃなーとか新しいプリンタ欲しいなーとか考えていて、ふと、すっかりコンピューター貧乏になっていく自分に気が付く。空しい。

7・SEASON

 うちのサークルの同人誌の表紙です。久しぶりに本を出そう。たくさん部数を作るのはいやだけど、カラー表紙はやりたいなー(いえ、たくさんつくるとたくさん売りにでなきゃいけないから・・・ものすごく出不精な私たち)なんてわがままなことになって、コピー本にカラーカバーをつけるという暴挙にでた。ひとつひとつ色紙まで貼って、ピンキングはさみ(裁縫なんかに使うぎざぎざに切れるはさみ)で端っこ切って、幼稚園の工作気分。めちゃくちゃ手間かかって本も売れなかったけど、本人達すごく満足しました。何事も自己満足が大切。

8・Tiatrosa 3

 99年の年賀状用に描いたものです。ヒロイックのキャラクターっぽく服の模様に凝ってみたかった。(ヒロイックファンタジー小説の挿し絵ってすごく凝った衣装身につけたりしてるイメージありませんか?)で、描いているうちに、ターバンの模様に使ういい素材が見つからない。昔のヨーロッパ風とか探すと花柄になったりしてあわない。ペイズリーもどっかのブランドみたいだし、唐草じゃどろぼうだ。結局部屋にあったバティックという東南アジアのどこかの国の布をデジカメで撮って使ったという・・。素材なんてどこにころがっているかわからんものです。でも何でこんな布が部屋にあったんだろう・・謎だ。

9・Masaya

 イラストの説明の所にもありますが、本当は蒼い羽根が生えたような感じにしたかった。でも処理していくうちにどんどんイメージとかけ離れていく。人に「これ・・・羽根に見える?」と聞いても「見えん」の一言。こーなったらとことん変えてやるーっと悪い癖がでてフィルタかけまくりの色変えまくりの・・・とやっていたらこんなわけわからん樹海のような背景になってしまった。この「こーなったらとことん・・」っていう癖、なんとかしないとそのうち人生で大きな失敗をする気がするなぁ・・。

11・Shizuya

 記念すべきミレニアムの最初の年賀状だ!・・・と、気合いを入れて描いたはずが、いや、確かに私にしては気合い入ってるんですが・・・よく言えば妖艶、ぶっちゃけて言えばなんか妖しい雰囲気。藤沢氏にも「今年もらった年賀状の中で一番妖しい」と言われました。でも下書き段階ではもっと襟元がはだけてたんですけどね。新年早々露出してどうする。そういえば昔から私の描く絵は服を着ていないのが多くて(単に面倒なだけです。他意はない)人に見せられないことが多かったなぁ。たまに陽の目をみると「あぶねーっ」とか言われたりして。・・・最近は服の模様に凝るのが好きになったのでそんなことはなくなりましたが。
 関係ないけど、男性の着物姿って色気があって好きです・・・
 追加:妖しいと自分でさんざん言いながら、扉絵やらバナーやらにこの絵を加工して使ってしまいました。さらに誤解されるとわかっていながら「目立つ場所に使うんだからやっぱり色気がなくちゃね〜」とか言って・・・我ながら墓穴掘り。

12・BUSINESS MAN

 この絵を描こうと思ったきっかけは、ただ「背広の男性を描きたい!」という欲求のみでした。で、資料を見ながら(私の周囲にはなぜか背広が仕事着の人がいないので・・)下絵を描いていたら・・・う〜む、サラリーマンのつもりがなぜか夜の商売の人にしか見えなくなっていた・・。「顔がいかんのかな〜。とにかく地味な背広にして・・」と悩みながら描いたのがこの絵です。とりあえずこのサラリーマンバージョンが完成したところで、「服とバックを派手に変えたらどうなるかな〜」と思って描いたら、やっぱりホストさんにしか見えなくなってしまいました。派手なこのにーちゃんを見てみたい方はこちらへどうぞ・・。
 この絵のバックにある英文と「ビジネスマン」という単語で一昔前のとあるCMソングを思い浮かべたかたもいらっしゃると思いますが(今は佐藤浩一さんが傷だらけになってやっているあのドリンクのCMです。あのころは時任三郎さん。あのCMの時任さん大好きでした)・・この絵を描いている最中ず〜〜〜〜っと私の頭の中にはその歌が回っていました。もう少しで背景がタイガースカラーになるところだった・・。

13・SHIZUYA 2

 SHIZUYAの二枚目です。前の絵とかなり感じが違うのは・・あまり気にしないでください。そういうキャラなので・・。さて。この絵のテーマは「ちょっとあぶないシチュエィション」。目指したのは「脱がさずに」(←これが大切(笑))「露骨な絡み(^^;)なしに」(←これも大切)色気とあぶなさが出せるか・・ということでした。我ながら何やってるんだか。今ひとつどちらも足りない気もしますねぇ。自己採点は65点ってところでしょうか。
 話はちょいとずれますが、私は脱がした絵は得意ですが絡みはだめです・・。 何故か、それはデッサンに自信がないからです。私も同人歴だけは長いので(発表数はめちゃめちゃ少ないですが)、そのてのシーンを描いたこともあるのですが・・・いや〜、デッサン力がなくて凝った構図なんかにしようとするともうすっかりアクロバット。「こいつの手がここで〜、右足がこう・・・あれ、左足はこれ・・おわぁ〜っ!お前は中国雑技団かぁ!」夜中に一人ぼけつっこみやりながら描いて結局精魂尽き果てて普通の構図になるとかそのシーンをぶっとばすことがほとんど。そういえば身内の本で「いちゃいちゃ」がテーマの本を出すのに、集まった原稿は描けずに玉砕したかギャグに逃げたかだったってことあったなぁ。納豆の話書いて「それは『ねちゃねちゃ』だぁ〜」というのもあったし(Yくん、君だ)。

14・ALTAS 2

 久々に描いたALTASです。時代不詳のヒロイックものの登場人物でTIATROSAの連れです。TIAの3のイラストに合わせて背景もおそろいにしてみましたが、WEB上で、何であんなに色が変わる〜〜〜!泣けるわ。やっぱり青系の色はだめですね、すっかり紫の髪になってしまった。しかもK次郎さん顔負けの褐色の肌のはずが単なる寝不足明けの顔色になってしまいました。写真屋でがんばって色調節したけどこれが限界でした・・。
 この絵は肩から掛けている布の模様と剣の装飾に気合いをいれたんですが、WEB上では小さくてよくわからなくなってしまいました・・。あ、この剣は儀式用のもので実戦用ではありませんです。
 実はこの絵、半年以上前に描いたものです。もとのりに「描いたよ〜」と送ってから、HPに上げるのをず〜〜っと忘れていました。わはは。もとのりに「あの絵、どうするの?」と聞かれ「あ、忘れてた」という返事をしたこと数回、その度にまた忘れていった私。3歩歩けば前の事を忘れる私はとりあたま〜〜。

P1・NAKED CITY

 某サッカー漫画(わ、わざとらしい伏せ方・・)の中の二人。何を隠そう、うちのサークルは数年前まで業界用語で「松・小次」と言われるこのお二人の本を中心に出してました。最近うちは本自体をあまり発行してなかったのですが、最近友人が松山本を出すとのことでイラスト一枚出させてもらったのがこの絵です(もちろん元は白黒原稿ですが、ペン入れのあとスキャナしといてコンピュータで色つけました)。いやぁ、あまりにも久しぶりに描いたのでどんな雰囲気の二人にしてよいのやら。ちょっと接触度を上げたいなーとか考えてたら、おい、お前どこさわっとるんじゃ!という構図に・・・。でも昔からこれ以上過激なものは描けないんですよねぇ。どうも照れちゃって。これはやっぱりポーズを決めるときに夜中とかに鏡見ながらあーでもないこーでもないってやっていて、ふと我に返ると自分の手があらぬところに回っていたりして一人で赤面してるのが原因かもしれない。・・空しすぎるぞ。

P2・Kohhei

 なると真樹先生の「世紀末☆ダーリン」に出てくるとどさまこと等々力耕平さんです。彼と猛くんをこよなく愛する藤沢氏に捧げた絵。(藤沢氏は私に絶対おもしろい!といってこの単行本を買い与えてくれました・・本当に腹抱えて笑えました。今は私もお気に入り)で、何が困ったって、たれ目がチャームポイントなんですねこの人。私は切れ長のたれ目さんは999のメーテル以来描いたことがない。普通に描けばつるし、意識しすぎるとたれすぎるし。で、結局妥協してあの程度になりました。たれてない、それ以前に別人だぁ。藤沢氏および耕平さんファンの方、すみません・・。

P5・HIKARU 1

 C・翼の松山くんです。・・・2つ上で伏せ字にした意味がないなぁ。先日部屋の掃除をしていたら、はるか昔に(10年くらい前・・)描いたイラストがいっぱいでてきました。そのころのイラストはほとんどがC・翼関係。わぁ、なつかしいなぁと眺めていたら鉛筆で描いたイラストが数点ありました。私の心に「コンピュータでいじってみたい・・」という思いがむくむくと沸き上がり、5分後には私は机の前に座りスキャナが動いておりました。もちろん掃除は中断。この行動力が普段の生活でもあったらねぇ・・。

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